【2026最新事例あり】有名ブランドのロゴ30選|由来・デザインの変遷・記憶に残る理由

Nike、Apple、UNIQLO、Googleなど、有名ブランドのロゴ30例を紹介。ロゴに込められた由来、色・形・書体の特徴、デザインの変遷から、長く記憶に残るロゴの共通点を解説します。

中島みお
中島みおは、Readdyのコンテンツエディターです。Webサイト制作、AI技術、デジタルマーケティングに関する情報を発信し、個人や企業がより簡単にオンラインプレゼンスを構築し、ビジネスを成長させるためのヒントを届けています。
有名なロゴは、企業名を示すためだけのマークではありません。色、書体、形、余白、シンボルには、そのブランドがどのような価値を届けたいのか、どのように記憶されたいのかが表れています。
成功しているブランドは、ロゴを変えるたびに過去を捨てているわけではありません。スマートフォン、SNS、店舗、商品パッケージなど、使われる場所の変化に合わせながら、ブランドを象徴する要素を残して進化させています。
では、実際に有名ブランドのロゴは、どのように変化してきたのでしょうか。ロゴの変化には、視認性を高めるだけでなく、ブランドの核を守りながら新しい時代に適応するという共通点があります。 まずは、30の事例を見る前に、代表的なロゴ変化のパターンを整理してみましょう。
| ロゴ変化の傾向 | 主な目的 | 代表例 |
|---|---|---|
| 装飾を減らしてシンプルにする | 小さな画面、SNS、アプリアイコンでも見やすくする | Apple、Google、Instagram、Pringles |
| ブランドの核となる要素を残す | 長年の認知や親しみを失わないようにする | Nikeのスウッシュ、UNIQLOの赤白、Coca-Colaの筆記体 |
| 文字なしでも伝わるシンボルを育てる | 言語や国を越えて、瞬時に識別できるようにする | McDonald’s、Starbucks、Apple |
| 商品やサービスの変化に合わせる | 新しい事業領域や顧客体験を視覚的に表す | Kia、Meta、Airbnb、YouTube |
| 歴史的な要素を現代向けに再編集する | 伝統を活かしながら、今の感覚に合わせる | Burger King、Burberry、Pepsi |
このように、ロゴのリニューアルには新しく見せるだけではなく、視認性、ブランド認知、事業の変化、歴史とのつながりなど、さまざまな目的があります。
ここからは、世界で広く知られている有名なロゴ30例を紹介します。各ブランドのロゴ画像を見ながら、色やフォント、形に込められた由来、デザインの変遷、ブランドとの関係、そして多くの人に記憶されるロゴになった理由を解説します。
1.UNIQLO(ユニクロ)

UNIQLOは、日本発のグローバルな服ブランドです。日常生活で長く使える服を届ける「LifeWear」を掲げ、ベーシックで機能的な衣服を幅広い世代へ提供しています。
現在のロゴは、赤い正方形の中に白い文字を配置したシンプルなデザインです。日本語の「ユニクロ」と英語の「UNIQLO」を併用することで、日本発でありながら世界へ展開するブランドであることを伝えています。赤はエネルギーや親しみやすさを感じさせ、白い太字の文字との強いコントラストによって、看板やアプリ画面でも目立ちます。

初期のロゴには、現在よりも複雑な文字や図形の構成が見られました。しかし海外進出とデジタル接点の拡大に合わせ、より小さなサイズでも認識しやすい正方形のロゴへ整理されました。流行を過度に追わず、生活に寄り添うというUNIQLOの考え方は、装飾を抑えた書体と明快な赤白の配色にも表れています。
ポイント:赤、白、正方形、日英併記という資産を長く一貫して使っていることです。店舗、商品タグ、ショッピングバッグ、広告、Webサイトのどこでも同じ印象を作れます。
2.Levi’s(リーバイス)

Levi’sは、19世紀にアメリカで誕生したデニムブランドです。作業着として生まれたジーンズを、世界的なファッションとカルチャーの象徴へ育ててきました。
Levi’sの代表的なロゴは、赤い背景に白い文字を置いたバットウィングです。左右が広がるアーチ型は、ジーンズのバックポケットにあるステッチの曲線から着想を得ています。太く丸みのある文字は、親しみやすさとアメリカらしい力強さを感じさせます。
過去には商品説明を含む複雑なロゴや、二頭の馬がジーンズを引っ張る「ツーホース」マークも広く使われていました。現在は赤いタブ、バットウィング、ツーホースといった歴史的資産を、用途ごとに使い分けています。

ポイント:デニムのポケットに付く小さな赤いタブだけでも、Levi’sだとすぐに分かることです。バットウィングやツーホースなどの歴史的な要素を商品そのものに取り入れることで、ブランドの記憶を日常の着用体験の中に定着させています。この積み重ねが、長く愛されるブランドアイデンティティにつながっています。
3.ASICS(アシックス)

ASICSは、日本のスポーツ用品ブランドです。ブランド名は「健全な精神は健全な身体に宿る」というラテン語の頭文字に由来しています。ランニングシューズを中心に、競技者の身体とパフォーマンスを支える製品を開発してきました。

ASICSのロゴでは、流れるようなストライプが重要な役割を持ちます。曲線は走る動き、前進、安定した足運びを連想させます。青を中心にした配色は、信頼感、技術力、冷静さを伝えるのに適しています。文字はやや傾きのあるサンセリフ体で、スピード感を加えています。

※出典:corp.asics.com
初期のロゴから現在まで、ブランド名とストライプという基本要素は維持されてきました。変化の中心は、シューズの側面、ウェア、店舗、デジタル画面で見やすくするための線の整理と比率の調整です。
ポイント:単なる飾りではなく、商品上で機能することです。走っている人の足元にあっても認識できるストライプが、競技ブランドとしての専門性を支えています。
4.Mizuno(ミズノ)

Mizunoは、野球、ゴルフ、ランニング、サッカーなど幅広いスポーツ用品を手がける日本ブランドです。競技者向けの専門性と、日本のものづくりへの信頼を強みにしています。
Mizunoを象徴するのが、鳥が羽ばたく姿を思わせるランバードです。左右へ伸びる曲線には、飛躍、スピード、前進というイメージがあります。青い色は、清潔感、信頼性、スポーツ科学に基づく技術力を表現します。文字ロゴは細すぎず太すぎないため、競技用の製品でも読みやすい設計です。
以前は文字ロゴが中心だった時期もありましたが、現在はランバードが独立したシンボルとして定着しています。シューズ、グローブ、ウェアに小さく配置してもブランドを伝えられるようになりました。

※出典:jpn.mizuno.com
ポイント:ブランド名を読めない距離でも識別できるシンボルを育てたことです。ランバードは競技の世界で必要な機能性と、選手が前へ進む姿勢の両方を伝えています。
5.Nike(ナイキ)

Nikeは、アスリートの挑戦、自己更新、勝利を象徴する世界的なスポーツブランドです。ブランド名は、勝利の女神であるギリシャ神話のニケに由来しています。
Nikeのスウッシュは、女神の翼、スピード、走り抜ける動きを連想させる曲線です。黒や白で使われることが多く、どの製品や背景にも対応しやすいのが特徴です。フォントは力強く簡潔な大文字のサンセリフ体で、競技への集中や自信を感じさせます。
初期のロゴでは、スウッシュの上や下にNikeの文字が組み合わされていました。長年にわたる広告、アスリートとの契約、製品の積み重ねによってスウッシュ単体の認知度が高まり、現在は文字なしでも使われています。


ポイント:ロゴを何度も変えたことではなく、一つのシンボルを徹底して育てたことにあります。単純な曲線が、挑戦する人の感情や行動まで想起させる点が強みです。
6.adidas(アディダス)

adidasは、ドイツで生まれたスポーツブランドです。競技用のシューズやウェアだけでなく、音楽、ストリート、ファッションのカルチャーにも大きな影響を与えてきました。
adidasの最も重要な資産は三本線です。三本線はシューズ、ジャージ、バッグ、広告、店舗空間まで幅広く使われ、文字がなくてもブランドを思い出させます。黒と白を基調にした配色は、用途を選ばず、スポーツの力強さとファッション性を両立させます。
三つ葉のトレフォイルロゴは、現在もadidas Originalsで使われています。一方、山のような三本線のロゴは、競技やパフォーマンス向けの製品でよく使われます。ロゴを一つに統一するのではなく、共通の三本線を核にしてブランド体系を作っているのが特徴です。

ポイント:商品カテゴリーが変わっても三本線という視覚資産を維持していることです。スポーツとファッションの間を行き来しても、adidasらしさが失われません。
7.Puma(プーマ)

Pumaは、スポーツとファッションを横断するドイツ発のブランドです。ブランド名のプーマに合わせ、跳躍するネコ科動物をシンボルにしています。
ロゴの動物は、速さ、柔軟性、俊敏さを直接的に表現します。黒いシルエットで使われることが多く、シューズ、ウェア、広告、アプリでも高い視認性があります。文字ロゴは大文字のサンセリフ体で、スポーツブランドらしい安定感があります。

初期には、動物の描写や文字との関係がより複雑なロゴも使われていました。現在はジャンプする動物の輪郭を簡略化し、マークだけでも使える形になっています。
ポイント:ブランド名とロゴの意味が直感的に結び付いていることです。文字を読まなくても、動きのある動物からスポーツブランドらしさを感じ取れます。
8.McDonald’s(マクドナルド)

McDonald’sは、世界中で共通した食事体験を提供するファストフードブランドです。黄色いゴールデンアーチは、店舗を遠くから見つけるための目印としても機能しています。
現在のロゴは、Mの文字を思わせる黄色いアーチです。黄色は楽しさ、親しみやすさ、食欲を刺激する明るさを持ち、赤との組み合わせでは特に高い視認性を発揮します。文字ロゴに使われるフォントも丸みがあり、家族連れを含む幅広い利用者に親しみやすい印象を与えます。
初期には店舗名を含む文字中心のロゴが使われていました。しかしゴールデンアーチが店舗建築や看板と結び付き、世界中で認識されるようになったことで、現在はMだけでブランドを伝えられるようになりました。

ポイント:ロゴが商品だけでなく「場所」の記憶と結び付いていることです。道路沿いで黄色いアーチを見るだけで、食事、休憩、家族との時間を連想する人も少なくありません。
9.Starbucks(スターバックス)

Starbucksは、コーヒーを提供するだけでなく、店舗で過ごす時間や人とのつながりをブランド体験として育ててきた企業です。
ロゴには、航海や海を連想させる人魚、サイレンが描かれています。緑は自然、落ち着き、成長を感じさせる色であり、コーヒーの深い味わいとも相性があります。人魚の顔を左右対称にしたデザインは、親しみやすさと少し神秘的な印象を両立させています。
初期ロゴには茶色が使われ、人魚、ブランド名、説明文が円形の中に細かく配置されていました。その後、緑色を中心にしたロゴへ進化し、文字や外枠を減らして人魚のシンボルを大きく見せる形になりました。



ポイント:ブランド名を読まなくても、人魚と緑色だけでStarbucksを思い出せるようになったことです。世界中の店舗で同じ視覚体験を作りながら、コーヒー以上のブランド世界観を伝えています。
10.KFC

KFCは、創業者カーネル・サンダースの人物像とフライドチキンの味を結び付けてきたブランドです。多くの企業が抽象的なシンボルを使う中で、人物の顔をブランドの中心にしている点が特徴です。
現在のロゴには、白い髪、ひげ、眼鏡、蝶ネクタイを付けたカーネルの顔が描かれています。赤、白、黒という配色は、看板やパッケージで見つけやすく、親しみやすさと食欲を感じさせます。KFCの文字は太く簡潔で、人物イラストとのバランスを取りやすい設計です。
過去のロゴには、より写実的な肖像や、長いブランド名が使われていました。現在は人物の特徴を残しつつ、線を減らし、デジタル画面や小さなパッケージでも認識しやすくしています。

ポイント:創業者を単なる歴史上の人物ではなく、ブランドの人格として扱っていることです。顔を見るだけで、家庭的な味、伝統、親しみを連想させます。
11.Burger King

Burger Kingは、ハンバーガーの楽しさや満足感を前面に出してきたファストフードブランドです。2021年のロゴ刷新は、近年の飲食ブランドにおける代表的なリブランディング例として注目されました。
1999年から使われていたロゴは、青い三日月形と立体的な文字を含むデザインでした。2021年の新ロゴでは、文字を上下のパンではさんだような円形構造へ戻し、青をなくして赤、オレンジ、クリーム色を採用しています。

丸みのある太い文字は、柔らかいパンやボリュームのあるハンバーガーを連想させます。色も食材から直接着想を得ており、赤はケチャップ、オレンジは焼けたパン、クリーム色はバンズを思わせます。
ポイント:過去のロゴをそのまま復元するのではなく、歴史的な形を現代の画面とパッケージに合うフラットなデザインへ再編集したことです。
12.Coca-Cola(コカ・コーラ)

Coca-Colaは、飲み物そのものだけでなく、爽快感、共有する時間、祝祭的な気分を象徴する世界的な飲料ブランドです。
ロゴの最大の特徴は、スペンサリアン体を基にした流れるような筆記体です。赤と白の配色は、エネルギー、楽しさ、強い視認性を生み出します。曲線的な書体には、人の手で書いたような温かさがあり、長い歴史を持つブランドらしい親しみも感じられます。
Coca-Colaは、ロゴの基本形を大きく変えてきたブランドではありません。細かな比率や配置は時代に応じて調整されてきましたが、筆記体と赤白の関係は長く維持されています。

※出典:logos-world.net
ポイント:変えないことを戦略にしているということです。ロゴを見るだけで、世代や国を超えて同じ商品と感情を思い出せるため、ブランドの歴史そのものが価値になっています。
13.Pepsi(ペプシ)

Pepsiは、若々しさ、音楽、ポップカルチャーとのつながりを打ち出してきた飲料ブランドです。Coca-Colaと対照的に、時代ごとにロゴを積極的に更新してきました。
Pepsiの中心にあるのは、赤、白、青の円形マークです。この配色はアメリカ的なイメージを持ちながら、スポーツやエンターテインメントの場でも強い存在感を持ちます。近年のロゴでは、太い黒のサンセリフ体と円形マークを組み合わせ、より力強く現代的な印象になりました。
以前のロゴは、青い文字と軽快な円形マークを使い、若々しく明るい雰囲気を強調していました。新しいロゴでは黒が加わり、より大胆でエネルギッシュなブランドへ変化しています。

※出典:1000logos.net
ポイント:赤青白の円という核を維持しながら、書体、比率、色の使い方によって時代の空気に合わせていることです。
14.不二家

※出典:g-mark.org
不二家は、1910年に創業した日本の洋菓子・食品ブランドです。ケーキや菓子、チョコレート、レストランまで幅広く展開し、「ペコちゃん」のキャラクターとともに、世代を超えて親しまれてきました。
不二家を象徴するのは、赤いFUJIYAの文字ロゴと、舌を出してほほえむペコちゃんです。赤は、菓子売り場で目に入りやすい明るさと、楽しいおいしさを伝える色です。やわらかく丸みのある文字と親しみのある表情は、子どもだけでなく、子どもの頃に不二家に触れた大人にも温かな印象を与えます。
ペコちゃんは1950年に誕生して以降、髪型や目、服装、表情などを時代に合わせて少しずつ変えてきました。初期のペコちゃんは看板人形としての存在感が強い表現でしたが、現在はパッケージ、店舗、広告、デジタル画面でも再現しやすい、シンプルで見分けやすいキャラクターとして定着しています。変化を重ねながらも、赤い色使い、ほほえみ、舌を出す仕草という核を保っているため、古くからのファンもすぐに不二家だと認識できます。
不二家にとってペコちゃんは、単なるマスコットではありません。お菓子を選ぶときの楽しさや、家族で過ごす時間、少し特別なご褒美といったブランド体験を視覚化する存在です。文字ロゴだけでは伝えにくい親しみや感情を、キャラクターが補っています。
ポイント:長い歴史を持つキャラクターの見た目を時代に合わせて整えながら、誰もが覚えている表情と赤いブランドカラーを守り続けていることです。不二家はロゴを情報として見せるだけでなく、商品を手に取る瞬間に楽しさを感じさせるブランドの記憶として機能させています。
15.Pringles(プリングルズ)

Pringlesは、円筒形のパッケージと、均一な形のポテトチップスで知られるスナックブランドです。軽快で遊び心のある商品体験を、世界各地で提供してきました。
ブランドを象徴するのは、口ひげをたくわえたキャラクター「Mr. P」です。旧ロゴでは、髪の毛、赤い蝶ネクタイ、陰影のある顔、立体感のある目など、細かな要素が使われていました。にぎやかで親しみやすい一方、小さなパッケージ表示やデジタル画面では、細部が見えにくくなる課題もありました。

2021年、PringlesはMr. Pのデザインを大きく簡略化しました。髪の毛と蝶ネクタイ、立体的な陰影をなくし、白い顔、大きな丸い目、黒い口ひげ、赤い口元という特徴に絞っています。ブランド名の文字もより読みやすく整理され、赤・黄・白を中心とした明るい色使いは維持されました。新しいロゴはフラットでありながら、ひと目でPringlesだと分かる表情を保っています。
この刷新は、パッケージを現代的に見せるだけでなく、ECサイトの小さな商品画像、SNS、動画、スマートフォンの画面でもキャラクターをはっきり認識させるための変化です。長年親しまれてきた口ひげと目を残したことで、ブランドのユーモアを失わずに、デジタル時代に合う見え方へ進化させました。
ポイント:キャラクターの個性を決めている要素だけを残し、細かな装飾を減らしたことです。Pringlesは2021年のLogo刷新によって、昔からの楽しさを維持しながら、どのサイズや媒体でも強く機能するブランドアイデンティティをつくりました。
16.Great Value(グレート・バリュー)

Great Valueは、Walmartが展開する食品・日用品のプライベートブランドです。手頃な価格で日常に必要な商品を提供することを軸に、1993年の誕生以来、多くの家庭に親しまれてきました。

※出典:1000logos.net
2026年4月、WalmartはGreat Valueの包括的なブランド刷新を発表しました。今回の更新は10年以上ぶりの本格的なリニューアルで、食品や日用品を含む約1万点の商品へ段階的に展開される予定です。

※出典:corporate.walmart.com
ポイント:見た目を新しくするだけでなく、探しやすさと選びやすさをロゴとパッケージの役割に組み込んだことです。Great Valueは手頃な価格と品質への信頼を保ちながら、店舗の棚とオンラインの両方で迷わず選べるブランドへ進化しています。
17.IKEA(イケア)

IKEAは、手頃な価格の家具と、自分で組み立てる体験を通じて、暮らしをより良くすることを目指すスウェーデン発のブランドです。
現在のロゴは、青い楕円の中に黄色いIKEAの文字を入れた構成です。青と黄色はスウェーデン国旗を連想させ、ブランドの出自を伝えます。太いサンセリフ体は、大きな倉庫型店舗の看板でも、商品の説明書でも読みやすい設計です。

過去にも青と黄色の関係は維持されてきましたが、文字の比率や楕円、外枠の形は用途に合わせて整理されています。店舗、配送箱、Webサイト、組み立て説明書まで、同じロゴが機能します。
ポイント:ロゴがブランドの出自だけでなく、分かりやすく実用的な家具体験を表していることです。明るい色と太い文字が、IKEAらしい開放感と親しみやすさを作っています。
18.Apple(アップル)

Appleは、テクノロジーを複雑な機械ではなく、直感的で美しい体験として届けてきたブランドです。
現在のロゴは、かじられたリンゴのシルエットです。単色で使えるため、製品本体、アプリ、店舗、パッケージ、広告など、どの場面でも適応できます。かじられた部分によって果物のリンゴだと分かりやすくなり、コンピューター用語のbyteを連想させるという解釈でも知られています。
初期のAppleロゴには、ニュートンが木の下にいる細密なイラストが使われていました。

その後、虹色のリンゴへ変わり、コンピューターのカラー表示を象徴しました。現在は色を取り除き、よりミニマルなシルエットへ進化しています。

ポイント:技術の複雑さを感じさせないことです。単純な形の中に創造性、親しみやすさ、革新性を込め、製品のデザインと一体化しています。
19.Google

Googleは、検索サービスを起点に、地図、メール、動画、クラウド、AIなど幅広いデジタルサービスを提供する企業です。
Googleのロゴは、青、赤、黄、緑の4色を使った文字ロゴです。基本となる三原色に加え、規則から少し外れた緑を入れることで、「決まりきったものにとらわれない」という遊び心を表現していると説明されることがあります。
以前のロゴはセリフ体で、立体感や影を使ったデザインでした。2015年には、よりシンプルなサンセリフ体へ変更されました。文字が小さな画面でも読みやすくなり、スマートフォン、スマートウォッチ、音声アシスタントなど、多様な環境への対応が進みました。

※出典:1000logos.net
ポイント:Googleのサービスが増えても四色のルールを保っていることです。Gのアイコンだけでも、Googleの広い製品群を一つのブランドとして認識できます。
20.Meta(メタ)

Metaは、Facebook、Instagram、WhatsAppなどを運営する企業ブランドです。Facebook単体の企業から、複数のサービスと次世代のデジタル体験を扱う企業へ変化したことに合わせ、2021年にMetaという名称とロゴを導入しました。
現在のロゴは、無限記号や連続するリボンのように見える青いシンボルです。曲線は、人と人のつながり、仮想空間と現実世界の連続性、未来へ広がる可能性を表現しています。文字は柔らかいサンセリフ体で、テクノロジー企業としての先進性を持ちながら、冷たくなりすぎない印象です。

※出典:1000logos.net
Facebookの青い文字ロゴは、一つのSNSを象徴していました。Metaの抽象的なシンボルは、複数のサービスを束ねる親ブランドに適した形です。
ポイント:商品名ではなく企業全体の方向性を示すロゴに変えたことです。抽象度の高い形だからこそ、今後の事業拡大にも対応できます。
21.Airbnb(エアビーアンドビー)

Airbnbは、世界各地の宿泊先や体験を探して予約できるプラットフォームです。ホテルを予約するだけではなく、旅先で暮らすように滞在し、現地の人や文化とつながる体験を提供してきました。

※出典:1000logos.net
2014年以前のAirbnbは、水色のブランド名を中心にした比較的シンプルな文字ロゴを使用していました。サービス名は認識しやすい一方で、旅先で感じる安心感や、人とのつながりといったブランドの価値を、文字だけで十分に伝えることは難しい状態でした。

※出典:logodesignlove.com
2014年に導入された新しいロゴは、「Bélo」と呼ばれる赤みのあるコーラルカラーのシンボルです。この形は、Airbnbの頭文字であるA、人の頭と腕、位置情報を示すピン、そしてハートのようにも見えます。ひとつの意味に限定せず、誰もが自分なりの「居場所」や「つながり」を重ねられることが特徴です。丸みのある線とやさしい色は、初めて訪れる場所でも歓迎されるような親しみをつくります。
Airbnbにとって、このロゴは宿泊予約サイトの目印ではありません。「Belong Anywhere」というブランドの考え方を、国籍や言語を越えて伝える視覚言語です。アプリのアイコン、ホストの家、旅行者の荷物、イベントの案内など、文字がなくてもブランドを識別できる場面を増やしました。
ポイント:抽象的な形に、A、人物、場所、ハートという複数の連想を重ねたことです。Airbnbは2014年のLogo刷新によって、機能的な予約サービスから、人と場所の間に新しい居場所をつくるブランドへと印象を広げました。
22.Instagram

Instagramは、2010年に写真共有アプリとして始まり、現在は写真、動画、Reels、Stories、ライブ配信、ショッピングを含むビジュアルプラットフォームへ成長しています。
初期ロゴは、革張りのインスタントカメラを思わせる写実的なデザインでした。茶色、ベージュ、虹色のライン、レンズなどが描かれ、フィルムカメラやヴィンテージ写真の雰囲気を伝えていました。当時のInstagramが「写真を撮り、フィルターをかけ、共有するアプリ」だったことを分かりやすく示しています。

2016年には、カメラを線だけで表したシンプルなアイコンへ大きく変更されました。背景にはピンク、紫、オレンジ、黄色のグラデーションが使われ、写真、動画、創造性、多様なユーザーを表現しています。フォントもより簡潔で現代的なものに更新されました。

近年は、カメラの輪郭を維持したまま、グラデーションの明るさやコントラストを調整しています。動画中心の画面や暗い背景でも目立ちやすくするためです。
ポイント:写真サービスの核であるカメラを残しながら、アナログな写真アプリから多様な表現の場へ変化したことを、色によって伝えた点にあります。
ちなみにInstagramは、2026年8月にワードマークもアップデートしました。

出典:1000logos.net
従来の文字ロゴが持つ親しみやすさを残しつつ、線のバランスや文字の見え方を細かく整え、プロフィール画面や動画中心の画面でも読み取りやすい表現へと調整しています。アイコンだけでなく文字まで磨き直した点からも、Instagramが写真共有アプリから、幅広い表現とコミュニケーションが交わるプラットフォームへ進化し続けていることが分かります。旧ワードマークと見比べると、どこが変わったか探してみるのも面白いでしょう。
23.Spotify

Spotifyは、音楽やポッドキャストをストリーミングで楽しめるサービスです。個人の好みに合わせて新しい音楽と出会える体験を重視しています。
ロゴは、緑色の円の中に3本の音波のような曲線を置いたデザインです。緑は、音楽アプリの中でも差別化しやすく、活気、発見、新しさを感じさせます。3本の曲線は、音が広がる様子や、再生されるコンテンツを連想させます。文字ロゴには、丸みのあるサンセリフ体が使われ、親しみやすく現代的な印象があります。

初期には音波の形がより細かく、文字との関係も現在とは異なっていました。現在は緑の円と黒い波形を中心に整理され、アプリのアイコンとしても認識しやすくなっています。
ポイント:音楽を直接描写する複雑なイラストではなく、音の感覚を抽象的な曲線で表していることです。小さなアイコンでもSpotifyらしさが失われません。
24.YouTube

YouTubeは、誰もが動画を視聴し、投稿し、世界中の人と共有できるプラットフォームです。個人の動画から音楽、教育、ニュース、エンターテインメントまで、多様なコンテンツが集まっています。
以前のロゴでは、「You」と「Tube」を分け、Tubeの部分をテレビ画面のような赤い枠に入れていました。これは、動画を見る場所というサービスの初期イメージを表していました。

現在は、赤い角丸の四角形の中に白い再生ボタンを置き、その横に黒いYouTubeの文字を配置しています。赤は視線を集め、白い三角形は動画の再生という中心行動をすぐに伝えます。文字は読みやすいサンセリフ体で、さまざまな画面サイズに対応します。
ポイント:古いテレビという物のイメージから、再生するという行動のイメージへ移ったことです。サービスの本質を一つの記号にしたことで、世界中のユーザーに分かりやすくなりました。
25.LinkedIn(リンクトイン)

LinkedInは、仕事、採用、キャリア、専門知識を通じて人と企業をつなぐビジネス向けSNSです。
ロゴは、LinkedInという文字の中でも特に「in」を青い四角形に入れた構成で知られています。青は信頼、専門性、誠実さを感じさせる色であり、ビジネスの場に適しています。文字は簡潔なサンセリフ体で、プロフィール画面や企業ページでも読みやすく設計されています。

初期から青と「in」は重要な要素でしたが、現在は小さなアプリアイコンでも使えるよう、四角いシンボルの役割がより強くなっています。
ポイント:二文字だけでブランドを想起させることです。専門的で堅い印象になりすぎず、つながりを作るサービスらしい親しみも残しています。
26.Sony(ソニー)

Sonyは、音楽、映画、ゲーム、カメラ、テレビ、電子機器などを展開する日本のテクノロジーブランドです。技術力だけでなく、創造性やエンターテインメントも重視してきました。
Sonyの現在のロゴは、黒いセリフ体で書かれたSONYの文字です。細すぎない文字の線、安定した文字間、装飾の少ないデザインが、精密さ、信頼、品質を感じさせます。黒一色で使えるため、製品本体、広告、映像のクレジット、店舗などで幅広く機能します。

初期には複数の文字表現がありましたが、現在のロゴは長く大きく変えられていません。製品やサービス側のデザインは時代に合わせて変えても、企業ロゴは安定させることで信頼を積み重ねています。
ポイント:ロゴを流行に合わせて頻繁に変えないことです。長年同じ書体を使うことで、技術革新を続けながらも、企業としての一貫性を保っています。
27.Burberry(バーバリー)

Burberryは、英国の伝統、トレンチコート、機能性の高いアウターウェアで知られるラグジュアリーブランドです。
長年使われてきた馬上の騎士のロゴは、前進、探求、英国らしいヘリテージを象徴していました。

2018年には、太いサンセリフ体の文字ロゴへ変更され、より現代的でミニマルな方向へ進みました。その後、馬上の騎士とセリフ体の要素を再び取り入れた表現も登場しています。

ベージュ、黒、白、そしてブランドを象徴するチェック柄は、Burberryの重要な視覚資産です。ロゴだけでなく、柄や素材感まで含めてブランドイメージを構成しています。
ポイント:伝統を一度消すのではなく、現代性とヘリテージの間を行き来しながら、ブランドの物語を更新していることです。
28.Celine(セリーヌ)

Celineは、フランスらしい洗練、ミニマリズム、都会的な女性像を打ち出すラグジュアリーブランドです。
旧ロゴは、ブランド名にアクセント記号を付けた「Céline」でした。

現在はアクセントを省いた「CELINE」が使われています。大文字のサンセリフ体は、直線的で端正な印象を持ち、服やバッグのデザインを邪魔しません。
色は主に黒と白で使われます。これは、流行に左右されにくい高級感と、商品そのものを際立たせるためです。細かな装飾を使わないため、写真、店舗、パッケージでも統一した印象を作れます。
ポイント:文字間、アクセント記号、太さといった小さな変更だけで、ブランドの時代感を大きく変えたことです。ラグジュアリーブランドでは、控えめな変化ほど強いメッセージになる場合があります。
29.Balenciaga(バレンシアガ)

Balenciagaは、クチュールの伝統を持ちながら、現代のストリートカルチャーやデジタル時代の感覚を取り入れてきたブランドです。

過去のロゴには、より装飾的で繊細な文字表現が見られました。現在は、太さが均一なサンセリフ体で「BALENCIAGA」と表記するデザインが中心です。黒と白を使うことで、商品写真、ランウェイ、広告の強いビジュアルを邪魔しません。
この変更は、服やバッグを主役にするためのロゴ設計とも言えます。書体は一見無機質ですが、あえて感情を抑えたことで、ブランドの大胆なシルエットやビジュアルがより目立つようになりました。
ポイント:ロゴを控えめにすることで、ブランド全体の表現を強く見せていることです。ミニマルな文字が、現代的で挑発的なイメージと対照を作っています。
30.Kia(キア)

Kiaは、韓国を代表する自動車ブランドです。従来のガソリン車に加え、EVやコネクテッドカーを展開し、モビリティ企業への変化を進めています。

旧ロゴは、赤い楕円形の中に白い「KIA」の文字を配置したデザインでした。楕円は安定感をつくり、赤はエネルギーや行動力を印象づける一方で、文字の形は比較的オーソドックスな自動車ブランドの表現でした。
2021年、Kiaはロゴを大きく刷新しました。新しいロゴは楕円をなくし、黒を基本とするシャープな文字ロゴへ変更されています。K、I、Aの文字を連続する線のようにつなげ、右上へ向かう角度を持たせることで、前進、成長、電動化時代のスピード感を表現しています。特にAは横線を省いた形になっており、短い時間でも記憶に残りやすい特徴です。
この変更は、車に付くエンブレムだけを新しくするためのものではありません。EVの車体、車載ディスプレイ、アプリ、広告など、デジタルとリアルの両方で一貫して見えるブランドをつくるための再設計です。黒一色でも成立するため、多様な車種や画面環境にも柔軟に使えます。
ポイント:楕円と赤色に頼っていた旧ロゴから、文字そのものを強いシンボルへ変えたことです。Kiaは2021年の刷新によって、従来の自動車メーカーという印象を更新し、未来の移動体験をつくるブランドという方向性を視覚的に伝えています。
まとめ
今回紹介した有名なロゴの変化には、いくつかの共通した流れがあります。ひとつは、細かな装飾や立体感を減らし、小さな画面やアプリアイコンでも見分けやすい、シンプルなデザインへ進化していることです。もうひとつは、変化の中でもブランドを象徴する色、形、文字、キャラクターといった「らしさの核」を守り続けていることです。
Nikeのスウッシュ、McDonald’sのゴールデンアーチ、Appleのリンゴ、UNIQLOの赤と白のように、強いロゴは名前を読まなくてもブランドの価値や体験を思い出させます。ロゴは単なる目印ではなく、商品を選ぶ瞬間、サービスに触れる瞬間、誰かにブランドを思い出してもらう瞬間を支える、ブランドの顔です。
自分のロゴを作るときも、流行だけを追う必要はありません。届けたい相手や大切にしたい価値を考え、「何を見たら自分のブランドだと分かるか」を一つ決めることから始めてみましょう。色、書体、シンボルの組み合わせを試しながら、自分らしさが伝わるロゴを見つけてください。
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